日曜日の夜。
休日最後の時間をしっとり楽しむべく、お気に入りのグラスにウイスキーを入れデスクへ向かいました。
最近入手したマイニング上がりのRTX3080を分解して、状態確認と清掃を済ませようかなと。
まずはグラボ背面周囲のビスを回してバックプレートを取り外し、次に中央部のヒートシンク押さえネジ4点を外せばバラバラに...と思ったのですがまさかの失敗。
そう、適合したプラスドライバーが自宅で見つからなかったのです。
自宅にはさまざまな規格のドライバーが計30本以上はあると思うのですが、グラボの一部に使用されているビスを回すには「No.1」と呼ばれるサイズの、繊細ながらもある程度のトルクが掛けられるプラスドライバーが必要で、少なくとも手の届く範囲には収納されていないようでした。
いやいや、ここでムキになって家中をひっくり返して探せば1本くらいは適合したドライバーが出てくる気もしたんですけど、「明日から仕事だなぁ」とか「お風呂にも入って落ち着いちゃったしなぁ」みたいなアレコレが浮かんできて、もういいかなってなっちゃったんです。仕方ないね。
こういう時、皆さんはどうしますか?
サイズの合っていないドライバーで無理に回せばいけるかも、と思ってチャレンジすると、だいたいネジをナメちゃって台無しになるんですよね。
あぁ、今晩はもうダメ。やる気を完全に削がれてしまい、グラスに残ったウイスキーを煽り、そのまま不貞寝したのでした。
はい、月曜になりました。
昼休みに会社を飛び出して行きつけの電子パーツ屋へ。
ありましたね〜、No.1規格のプラスドライバーが。
そうそう。パッと見はゴツいけど先端は細くて尖っているこの感じ。
昨夜、あれだけ求めていたのに出会えなかったのは間違いなく君なんだよ。
購入したのはHOZAN D-550-100。実売で600円しないくらいだったかな。
重厚感とか高級感は無いけれど、普通に使っていれば一生壊れないんだろうなという安心感のある作りがこの価格で手に入るのはさすがのHOZANといったところ。
昨晩、あんなに苦戦した(そもそも戦ってないけど)該当部分のビスも、新メンバーのドライバーにかかればウソみたいにスルスル回って外れました。
グリップが大きく、手のひら全体でしっかり握ってトルクが掛けられるのでほんと安心。
特に工具にはそれぞれの役割があって、正しく使用すれば安い工具でもしっかりと仕事をこなしてくれるし、逆に守備範囲外の仕事を振ると自身も相手も壊してしまうことが多々あるよな、という基本を久しぶりに再認識した出来事でした。
(自転車用の工具なんて、メーカーの独自規格に対応したヘンテコ工具をいくつ買わされたことか...Campagnolo...お前のことだよ...)
肝心のグラボ分解整備はやっとスタートラインに立ったところ。
無事に復活したら記事にしますね。ではまた〜。